2008年1月20日日曜日

notes personnelles 鈴木康広

作品をつくること、自分を変えてゆくこと

(自分を表現するのではなく)、自分を実験台にして、人類で初めて体験するものを発見する

パラパラ漫画

アートとテクノロジー

家具デザイン

けん玉  ニュートンの林檎

2008年1月19日土曜日

notes personnelles  茂木健一郎『すべては音楽から生まれる』

私自身が鳴っていたのだ。

脳の中で起きる物理的な過程はすべて数量化できるのに対し、クオリアは、数量化できない。ここに、クオリアの本質がある。

オーケストラにおける「指揮者の存在」について考えることは、一つのアプローチになるかもしれない。

母音を響かせる

祈りとしての音楽 [Philippe Herreweghe]

アーティストというのは、「なにかをキャッチする力」を持った人間です。身のまわりで起きていることを、常に観察している人たちなのです。
 加えて、アーティストというのは、生きるために他者を必要としている人たちでもあります。だから、作品を通して「なにか」を提案するのです。であればそれは、必然的に、人が「生きやすくなるための提案」であるはずです。

 音楽を聴いていていつも思うことは、自分が「今、ここ」でまさに感じていることをすべてはつかみきれないまま、時が過ぎていくということである。

 音楽を聴くこととは、つまり「うまくサヨナラをすること」だと思う。

2008年1月18日金曜日

notes personnelles AFFEKTENLEHRE


vignette scenario
poetic
Bernard Lamy, Rhetorique ou l'art de parler
Affect is the suggestion of the expression of an emotion

notes personnelles 茂木健一郎『欲望する脳』、『脳を活かす勉強法』

生の一回性に熟達した人とは、自分自身に対して演劇的に振る舞える人を指すのであろう。


演劇生を支える脳のはたらきは「メタ認知」であり、自分自身をあたかも外部から見ているように客観的に観察することである。

この世で体験できる最高の一回性の一つは、メタ認知の階段を上ることである。ニーチェの「永劫回帰」のインスピレーションも、またその類のものであったのだろう。


否定的で、ともすれば破壊的な衝動が、積極的で建設的な志向性へと転化される。

黒魔術-白魔術


1)ドーパミンによる強化学習によって脳を強化する。
2)タイムプレッシャーによって、脳の持続力を鍛える
3)「集中力」を徹底的に身につける。

「苦しい」状況を何とかして突き抜ける。


集中力
1)速さ  作業のスピードを極限まで速くする
2)分量  とにかく圧倒的な作業量をこなすこと
3)没入感  周囲の雑音が入らないほど夢中になること


自分と仕事の距離をゼロにする  一体化する


ルーティンやインフラなど、ありとあらゆる手を使って「瞬間的に集中する習慣」を身につけること。

一瞬で集中する

細切れの時間

自分の脳の特性をモニタリングする  やさしすぎず、難しすぎない

ミスの裏側にこそ、大きなチャンス    失敗を楽しむ


その後の人生を変えてしまう出来事を経験すること    一回性

ミラーニューロン

notes personnelles Les Folies francaises, ou les Dominos. Les personnages dans le 'lute songs'



L'eternel feminin

Les Folies francaises, ou les Dominos

La virginite, sous le Domino couleur d'invisible

La Pudeur, sous le Domino couleur de rose (性的な)羞恥、はじらい

L'Ardeur, sous le Domino incarnat 情熱 肉色

L'Esperance, sous le Domino vert

La Fidelite, sous le Domino bleu 貞節 空色

La Perseverance, sous le Domino gris de lin 亜麻色

La Langueur, sous le Domino violet 倦怠  すみれ色、紫色

La Coqueterie, sous diferens Dominos

Les Vieux Galans et des Tresorieres Suranees, sous les Dominos pourpres et feuilles mortes

古色蒼然の会計係の婦人たち  緋色 枯葉色

Les Coucous benevoles, sous le Dominos jaunes お人好しのコキュ(献身的なカッコー)

La Jalousie taciturne, sous le Domino gris de Maure 無言の  モール人の灰色

La Frenesie ou le Desespoir, sous le Domino noir 狂乱

Antoine Furetiere, Les Emotions, Les Couleurs

イギリス・リュート歌曲の12の性格

1)無邪気な喜び

2)愛の喜び

3)誘惑のたくらみ

4)愛をかちえた恋人

5)嫉妬深い恋人

6)怒れる恋人

7)恋する者のメランコリー

8)自己愛者のメランコリー

9)絶望するメランコリー

10)厭世的メランコリー

11)純潔な愛

12)献身的な愛

notes personnelles LES ELEMENTS, Numerology











数秘学
1.至高神。すべての創造はここから起こる。
2.創造の全対象の誕生とその分解(伝統的に、創造の女性           
  原理として考えられている)。
3.創造は拡大され、無限の動きで持続される(伝統的に、創            
  造の男性原理)。
4.宇宙の自然界的局面-四季、羅針盤上の四方位、四大元素、四気質に明らかに示されている。
5.結婚や結合(2(女性)と3(男性)の合計)
6.創造者の繁殖または生殖、3の2倍。
7.創造的循環の完結・充足であり、一週間7日の中にもっとも適切に示されるが、逆にまたいっそう曖  
  昧な事柄。
8.神的なもの、またそのような状態に戻る、7に1を加えたもの。オクターヴ。
9.9人のムサで表されるように、これはもっとも完全な数字(3の3倍)であり、人間の努力を導きまた、                                                              また喚起する。
9人のムサ  
Calliope(epic or heroic poetry)
Clio(history)
Erato(love or erotic poetry)
Euterpe(lyric poetry)
Melpomene(tragedy)
Polyhymnia(sacred)
Terpsichore(choral, dance)
Thalia(comedy and bucolic poetry)
Urania(astronomy)
地、水、火、空気、エーテルの五元素
地-すべての楽器の音素材となる性質は「地」に抱かれている。
水-すべての創造をからめて微妙に結びつける。流動感。
火-名工の霊感の火。「火」において、事物の形が顕される。
空-空気と呼吸。いかなる音楽も、有機的に、リズミカルに、そして心地よく動くために「呼吸」しなければならない。呼吸の必要性は私たちを直接、しかも決定的に「パルス」と結びつける。
気-「エーテル」は耳に聞こえない音を伝えるものの、聴覚につながっている。
物理的宇宙と天空を結んでいるのは世界魂world-spirit 、間断なき超自然的エネルギーの流れ。万物のヒエラルキーはそのすべての瞬間にかかっている。
「音楽家」の目的は「この流れに乗ること」

notes personnelles 愛神、『内なるオルフェウスの歌』


芸術とは、形のないものに秩序をもたらそうと務めることであり、したがって、それは(相争う成分に囲まれた混沌から秩序を形成するために、エロスの降下に呼応する)愛の神の表現である。
愛の神はすべてのものを生み出すパワーである。愛の神は三つの性質をもっている。
1)彼は創意に富み、陽気である
2)彼は二重気質であり、移り気である
3)彼はすべての鍵を握っている
つきあうには油断のならぬ客-彼がすべての鍵を握っているからには他に道はない- 調和のとれた相互作用は、すべて愛の神の顕示。
愛の神がオルフェウスの仮面を着けてふるまう場合、次のような姿で現れうる。
1)啓発者 - その仲間への愛
2)神学者 - 宇宙の力としての愛
3)芸術家 - 秩序をもたらす
4)愛する人 - 聖なる至福の理想像を楽しむ

notes personnelles 『内なるオルフェウスの歌』


「デコーロ decoro」-物ごとの外見、外に向かって示されるもの

「スプレッツァトゥーラ sprezzatura」-稲妻のようなエネルギー、勇気や大胆、向こう見ず、興奮をもたらす。「高貴な無造作 a noble negligence」   即興を愛すること、計算された無頓着さ。

「グラーツィア grazia」-神から受ける能力であり保管できず、所有できず、無限であり、どこの誰にも属さない。

ジョスカン、モンテヴェルディ、バッハ、モーツァルト

儀式化されたパフォーマンス、 儀式的であるがゆえに。


オルフェウスの役割
1)〈パフォーマー〉-雄弁・詩・音楽において
2)〈司祭〉-儀式における聖なる秘儀を顕示するという意味において。
3)〈施療者〉-からだ・心・霊魂の不安定状態を癒やすという意味において。
4)〈恋する男〉-エロスをこの世に呼び、それがハーモニーをもたらすという意味において。

1)苛立つ霊魂を鎮める
2)霊魂の高揚を準備する
3)それ(霊魂)を天使の高さまで高める
4)それを聖なるもので統合する

animus - spiritus - corpus

霊魂を日々の煩悩やプレッシャーから開放し、それをさらに高い感化力に向けて開放するある種の状態
1)睡眠
2)失神
3)憂鬱
4)孤独
5)夢想
6)貞節な精神
7)神への信仰

芸術を享受するまでの段階(7)
1)五感を喜ばせる
2)好奇心を抱かせる
3)精神を巻き込む
4)さらに深い研究心を起こさせる
5)普段の練習[practice?実践、生活?]でやる気を起こさせる
6)愛を広める
7)知識を開かせる


通過儀礼の三つの段階
1)詩と音楽の結合
2)着想の研究
3)神聖なるものの研究

notes personnelles CASTIGLIONE


バルダサーレ・カスティリオーネ(Baldassare Castiglione 1478年12月6日 - 1529年2月2日)『カリティリオーネ 宮廷人』、清水 純一 , 天野 恵 , 岩倉 具忠 訳、東海大学出版会、1987

'sprezzatura'- さりげなさ。人に自然らしい、巧まない印象を与えるある種の気のきいた磊落さ、無頓着さ、それは計算されたものでありながら、人にはそれと悟らせないだけの才覚を伴ったものでなければならない。宮廷人らしさ。

'affettazione'-自然らしさを欠いた、わざとらしさ。

'grazia'

「ところで、天からそれを恵まれた人びとは別としてもこの気品[grazia]がなにから生まれるのか、すでに何度も想いめぐらしてみたのですが、およそ人間のしたり言ったりすることのなかで、なによりもこの点について有効であると思われる、きわめて普遍的な法則を私は見つけました。つまりそれはこの上もなく怖ろしい危険な暗礁から逃れるように、できるかぎりわざとらしさ[affettazione]を避けることです。そして新語を用いて申せば、すべてにある種のさりげなさ[sprezzatura]を見せることです。すなわち、技巧[arte]が表にあらわれないようにして、なんの苦もなく、あたかも考えもせず言動がなされたように見せることです。このことから大いに気品[natura]が生じるわけです。」

「ですから気品とは、技とは見えぬ真の技であると申せましょう。またそれをひた隠しにすることのみに務めるべきなのです。というのはひとたびそれが露見すれば、あらゆる魅力は失われ、もはや賞讃されなくなりますから。」

'Si latet, Ars prodest' 技とは技を隠すこと。 オウィディウス

適正な中庸 Aura mediocritas 黄金の中庸  ホラティウス

「音楽では続けて二つの完全和音を出すことは最大の禁物です。それはわれわれの聴覚が有する同様な感覚が、それをきらい、たいがい、第二音か第七音を好むからです。これらの音自体は、耳ざわりで聴くにたえない不協和音ののですけれど。そして完全和音の継続は、人を退屈させ、あまりにもわざとらしい調和を感じさせます。ところがそれは不完全音とまじり合うといわば両者が対照をなすことにより解消されます。つまりそのことで聴く耳が待ちぼうけを喰わされると、かえって熱心に完全和音を期待し、味わおうとするからです。で、例の第二もしくは第七音の不協和音が、あたかもさりげなく作られたかのように味わえるという結果になるのです。」

「あの謹厳なソクラテスが、すでにたいへん年をとってから竪琴を習ったということもつけ加えておきましょう。」

「この世は音楽により成り立ち、天界は動くにつれてハーモニーをつくり出し、人間の魂も同様な理屈で成り立っているので、音楽によって目覚め、その諸々の徳性がいわば活動するのだとまで考えられたことを想い起こしてください。」

「音楽にはある種の神性が潜んでおり、ピュタゴラスやソクラテスもこれを感じとっていたようですから。」

隠喩 metaphora

アレグリの「ミゼレレ」


最近よくアレグリのミゼレレを聴きく。門外不出の秘曲としてヴァチカンのシスティーナ礼拝堂で歌われていたもの。モーツァルトがこの曲を一度聴いてあとで楽譜に記したことは有名。

楽譜を見ながら聴くと結構単純な曲だということに気がついた。定旋律をテノールが歌い、合唱1と合唱2がかけあって進行する。ソプラノ(Cantus?)にものすごく高い音があってこれが難しそうであると同時にものすごく美しい。魂がゆすぶられるような、目眩の感覚がある。



タリス・スコラーズが実際にシスティーナ礼拝堂で演奏したライヴ録音があります。こちらで聴けます。
http://www.naxosmusiclibrary.com/home.asp