私自身が鳴っていたのだ。
脳の中で起きる物理的な過程はすべて数量化できるのに対し、クオリアは、数量化できない。ここに、クオリアの本質がある。
オーケストラにおける「指揮者の存在」について考えることは、一つのアプローチになるかもしれない。
母音を響かせる
祈りとしての音楽 [Philippe Herreweghe]
アーティストというのは、「なにかをキャッチする力」を持った人間です。身のまわりで起きていることを、常に観察している人たちなのです。
加えて、アーティストというのは、生きるために他者を必要としている人たちでもあります。だから、作品を通して「なにか」を提案するのです。であればそれは、必然的に、人が「生きやすくなるための提案」であるはずです。
音楽を聴いていていつも思うことは、自分が「今、ここ」でまさに感じていることをすべてはつかみきれないまま、時が過ぎていくということである。
音楽を聴くこととは、つまり「うまくサヨナラをすること」だと思う。
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